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Vol.5 一般小説をさらに大別してみる。

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一般小説と括ってしまうにはあまりにも幅が広いので、もう少しだけ落とし込んでみます。これも人によって区別の仕方が様々なので、私は以下のように分けてみました。

 

ミステリー…事件や物語の謎を読者に提示し、推理させる小説。
恋愛小説…男女又は同性同士の恋愛をメインテーマにした小説。
SF・ホラー…現実にはありえない、非現実的な世界を扱う小説。
時代小説…現代ではない古い時代を舞台とする小説。
その他…発行部数が比較的少ない、経済小説やパロディなど。

 

ミステリーは、もっともよく知られた小説のジャンルです。小説をあまり読まない人にとっては、小説=ミステリーと思っている人も多いのではないでしょうか。エラリー・クイーンコナン・ドイル宮部みゆき東野圭吾…名前をあげればキリがないですし、小説ファンに語らせればどれだけ時間があっても足りないでしょう。ゆえに本格ミステリーだけではなく、ミステリーの要素を取り込みつつもその形にしばられない、狭義の意味でのエンターテイメント小説も多数存在しています。

私自身もミステリーを多く読んできました。多少なりとも、ミステリーがどんなものか理解しているつもりです。当然ライバルも多く厳しい世界だとは思いますが、新人賞を目指すジャンルとしては選択肢のひとつです。ただし私の場合、本格ミステリーではなく、ミステリーの要素を含めた総合的なエンターテイメント小説を書く姿をイメージした方がしっくりきます。

 

恋愛小説も多数存在しますが、正直あまり思い入れがありません。まったく読まないことはないのですが、恋愛事情に深く共感できないことが多いんです。これはきっと読む人自身の経験や、その時々の環境などによって読み方が大きく変わるジャンルだからだと思うんです。結婚して子どももいる私としては、リアルに理解できない恋愛事情を書き切ることは難しいと思っています。

 

SFは、自分の考えた世界を自由に書けばいいというイメージがあり、初心者でも一番とっつきやすそうなジャンルに思えます。しかしおそらく、筆力のない人が書くと最もつまらなくなるジャンルでもあるのではないでしょうか。特殊な能力が使えるだとか、ファンタジーな世界があるだとか、著者の頭の中で無限に広がる楽しい世界を忠実に読者に伝えるには相当な筆力がいるはずです。

実際、プロではない作家のSF作品はかなり多いようですが、読んでみて世界観が伝わってくる作品は多くありませんでした。プロ作家の作品でいえば「童話物語(向山貴彦)」が好きなのですが、頭のなかに具体的なイメージがぶわっと広がってくるんですね。SFというよりはファンタジーですが。著者の伝えたい世界が丁寧に書かれていて、設定が細部まで作りこまれているのが伝わってきます。私のような初心者が新人賞を目指すジャンルとしては、壁が高いと感じています。

 

時代小説は、私の場合単純に歴史が苦手なので、書くのが難しいと思います。余談ですが学生時代、どうしても歴史の授業が好きになれませんでした。暗記がとにかく苦手な私は、テストで年号やら出来事やらを覚えることに悲観的だったんです。とはいえ、三国志や山本一力の作品など、読者として楽しむ分には好きなので、これからもお付き合いしたいジャンルです。

 

その他、調べれば調べるほど様々なジャンルが存在することがわかってきましたが、前述のジャンルに比べると作品数は少なくなっていきます。自分の好きな小説で、ジャンルがよくわからない作品もたくさんあります。そもそもジャンルは便利のために誰かが勝手に区分するもので、時代や流行とともに変わりますし、その境界はきっと曖昧なものなのでしょう。

 

この中から、自分が書きたいジャンルを決めたいと思います。

 

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Comment

  1. 大鴉こう より:

    twitterのリプありがとうございます.でも返事しようとしたら、リンク先が見つかりませんでした.なにかエラーが起こっていませんか?

    サイト拝見しました.綺麗で感嘆するばかりです.

    • 野鈴つづる より:

      >大鴉こうさん
      コメントありがとうございます。twitterから来ていただいたのですね^^
      twitterは特に問題なく使えていますが、現在はいかがでしょうか?

      サイトもご覧いただきありがとうございます。
      日々精進して立派な小説が書けるようにがんばります。

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