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Vol.24 副詞は使っていいのかダメなのか

公開日: : 最終更新日:2014/10/11 大沢在昌さんに学ぶ, 小説の書き方 ,

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副詞とは簡単に言うと、「すぐに」「もっと」「なぜなら」など、動詞や形容詞の前につけて修飾する言葉のことです。

 

私も、いろいろなところでこの疑問を耳にします。どちらかと言うと、副詞はできるだけ使わない方がよいという意見が多いように感じますが、実際のところ新人賞応募作品としてはどう考えれば良いのでしょうか。

新人賞の選考で副詞の使用頻度などが評価に影響するのか、という質問に対して、大沢さんはこのように答えています。

 

それはないでしょうね。(略) 読んでいて心地いい文章かどうかというところを選者は見ていると思います。(略) 文法的に見れば問題のある文章かもしれませんが、小説であれば、それで構わないということです。(引用元:売れる作家の全技術/大沢在昌/角川書店)

 

私が考えるに、副詞の多様は幼稚な文章になりやすいという欠点があるのだと思います。たとえば、こどもの作文なんかは、この手の文章に近いのではないでしょうか。

副詞が多いからダメというよりも、意図もなく不自然に副詞が多様されていれば、結果的に読みにくい文章になる。だからダメなんだ、ということでしょう。逆にいえば、意図的に、味のある(人によっては心地良い)文章になっていれば、副詞は多くても構わないのです。

 

大沢さんは、この心地いい文章になっているかどうかのチェックに、声に出して読んでみるのが最も有効だと教えてくれています。

声に出して読むことで、文章の繋がりやセンテンスの長さ、不自然さを簡単に見分けることが出来ます。または、他人読んでもらい、客観的な耳で聞いてみるのも一つの手かもしれません。

 

いずれにしても、副詞が多い少ないという枝葉に注目するのではなく、全体をみて、あなたの小説として、どういう文章になっているか、ということが大切だということですね。

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