*

Vol.18 こどもが主人公でも、大人の文章を書けばいい

ad


10代の主人公なのに、言葉や考え方がやけに大人っぽいことがよくあります。現実的じゃないよなぁ、なんてずっと不思議に思っていました。でも、それはそれでよかったんですね。

 

若者を主人公にしているからといって、すべての言葉遣いや地の文までが幼くある必要はまったくない。大人の文章を書いてください。(引用元:売れる作家の全技術/大沢在昌/角川書店)

 

大沢さんが言い切っているのですから、もう認めないわけにはいきません。これは、小説の世界のルールなのでしょう。

主人公が13歳だとして、本当の13歳のような会話や思考を忠実に書いていたのでは、確かに読むほうが疲れてしまいそうです。たとえ13歳でも、幼稚な文章になってしまわないように、割り切って大人の文章を書くことで、読み手にもやさしい小説にするべきということでしょうか。書くほうも変に気をつかって、疲れちゃいますよね。

 

またひとつ、疑問が解消されました。今後は臆することなく、若者を活躍させてみたいと思います。

 

 

 

でもそもそも”大人の文章”って何だろう、という問題はありますが、それはまた別の機会に考えることにします。

ad

関連記事

売れる作家の全技術

Vol.22 人が読んで面白いと思う小説の条件とは

面白い小説とは何か、という問題は、世界中の小説家にとってもっとも難しいテーマのひとつです。ところがこ

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.7 大沢在昌さんに学ぶ。

書きたいジャンルを決めたので、さっそくストーリーを考えて……といきたいところですが、何事も焦りは禁物

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.9 偏差値の高い新人賞を目指せ。

以前から私も想像していたことではありますが、代弁するかのように大沢在昌さんがこの本の冒頭で、ずばり言

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.14 スタニスラフスキー・システム

ちょい役の「通行人A」に、どうやって深みを与えるのか。演劇の世界で有名な、ある方法を紹介してくれてい

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.15 人物描写で楽をしてはいけない

何も考えないと、やってしまいがちなこと。ああそうか、と思わず唸ってしまったアドバイスです。 &

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.20 一人称で自分の能力がわかる

この本の中で最も多い指摘のひとつが、視点の乱れに関するものでした。特に、基本となる一人称の書き方につ

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.17 甘いモノが嫌いな主人公は甘いモノを絶対に食べない

"暗黙の了解"というものは、どこの世界にでも存在するものです。もちろん、小説も例外ではありません。

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.21 お決まりパターンはデメリットではない

オリジナリティを出そうとすると、どうしても"お決まりパターン"を避けてしまいたくなります。でも、どう

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.11 魅力的なキャラクターの作り方

キャラクターの重要性は理解したとして、ではどのように作ればいいのか。これについても大沢さんは大胆にも

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.13 「通行人A」が物語に厚みをもたせる

軽い気持ちで登場させていいキャラクターなんか、いないんですね。   「通行人A

記事を読む

Comment

  1. いなばー より:

    ちょっと疑問に感じたので。
    この本のP35で、一人称だから幼稚園児の視点で書かないとダメ、というようなことが書いてありますし、P85にはキャラクターに合った会話をさせないといけない、というようなことが書いてあります。
    ここで挙げられている部分は、リアリティ(リアルではなく)を踏まえた上で、描写が幼稚にならないように、という意味に僕は捉えました。
    思考や発言は、やはりその年代をなぞったものでないと、リアリティが出ないのではないでしょうか。

    • 野鈴つづる より:

      コメントありがとうございます。はい、その通りだと思います。視点は守らなければならないし、キャラクターを成立させる文章は必要ですものね。「描写が幼稚にならないように」というキーワードを入れなかったのが良くなかったと思います。このままでは誤解を与えてしまいそうですね。ご意見ありがとうございました。近いうちに、訂正させていただきます。今後ともよろしくお願い致します。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ad

売れる作家の全技術
Vol.24 副詞は使っていいのかダメなのか

副詞とは簡単に言うと、「すぐに」「もっと」「なぜなら」など、動詞や形容

売れる作家の全技術
Vol.23 物語のタイムテーブルは確認用として使いなさい

ストーリーを作るときに考えておかなくてはいけないことの1つに、物語のタ

売れる作家の全技術
Vol.22 人が読んで面白いと思う小説の条件とは

面白い小説とは何か、という問題は、世界中の小説家にとってもっとも難しい

売れる作家の全技術
Vol.21 お決まりパターンはデメリットではない

オリジナリティを出そうとすると、どうしても"お決まりパターン"を避けて

Fake/五十嵐貴久
Fake/五十嵐貴久

『Fake』は、読み終わった時の感動が強く、いまだに忘れられない作品の

→もっと見る

PAGE TOP ↑