*

Vol.20 一人称で自分の能力がわかる

ad


この本の中で最も多い指摘のひとつが、視点の乱れに関するものでした。特に、基本となる一人称の書き方についてはとても厳しくアドバイスがされています。

 

一人称にもかかわらず視点の乱れが起こり、つい「○○は真っ赤になって怒った」と書いてしまう。「○○は真っ赤になって怒っているように見えた」でなければいけないのに。「一人称一視点で書く」ことによって、自分の能力がどの程度かわかります(引用元:売れる作家の全技術/大沢在昌/角川書店)

 

素人には、最初にぶつかるとてもむずかしい問題です。なんの違和感もなく書いたつもりの文章が、実は大間違いであるということが多発してしまいます。

 

ここにあげられている例もまさにそれで、「○○は真っ赤になって怒った」なんていうのは、よほどセンスがない限り、誰しもが書いてしまうフレーズでしょう。

ひとりの主人公の視点で書いているつもりでも、二人称だったり、三人称だったり、時には神の視点までもが自然と入り込んでしまいます。

しかも、こういうものは、先入観もあいまって自分ではなかなか気が付きにくいものです。 小説仲間に読んでもらうなりして、他人に指摘してもらうのがいいのかもしれません。

 

自分が読者であるときには当たり前のように読んでいる文章でも、その一行一行には非常に多くの気配りがされていることに気が付きます。その中のひとつが、視点の問題でしょう。プロになるためには基本中の基本ではありますが、最初は過剰なほどに、意識して書く必要がありそうです。

視点の問題に関して大沢さんは、他にもたくさんのアドバイスを与えてくれています。もっともっと、勉強が必要ですね。

ad

関連記事

売れる作家の全技術

Vol.21 お決まりパターンはデメリットではない

オリジナリティを出そうとすると、どうしても"お決まりパターン"を避けてしまいたくなります。でも、どう

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.13 「通行人A」が物語に厚みをもたせる

軽い気持ちで登場させていいキャラクターなんか、いないんですね。   「通行人A

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.22 人が読んで面白いと思う小説の条件とは

面白い小説とは何か、という問題は、世界中の小説家にとってもっとも難しいテーマのひとつです。ところがこ

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.19 「隠す会話」のテクニックを使いなさい

小説では、会話の使い方が重要なポイントであることは明らかです。キャラクターを育てるのも会話ですし、ス

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.12 新人賞には悪人が必要

簡単そうに見えて、でも実は難しいというアドバイスが出てきました。   いい人だ

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.18 こどもが主人公でも、大人の文章を書けばいい

10代の主人公なのに、言葉や考え方がやけに大人っぽいことがよくあります。現実的じゃないよなぁ、なんて

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.11 魅力的なキャラクターの作り方

キャラクターの重要性は理解したとして、ではどのように作ればいいのか。これについても大沢さんは大胆にも

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.24 副詞は使っていいのかダメなのか

副詞とは簡単に言うと、「すぐに」「もっと」「なぜなら」など、動詞や形容詞の前につけて修飾する言葉のこ

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.8 最低1000冊は読みなさい。

私が新人賞に向けて書く小説にはミステリーの要素も入れたいと思っているのですが、さっそく、こんな厳しい

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.17 甘いモノが嫌いな主人公は甘いモノを絶対に食べない

"暗黙の了解"というものは、どこの世界にでも存在するものです。もちろん、小説も例外ではありません。

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ad

売れる作家の全技術
Vol.24 副詞は使っていいのかダメなのか

副詞とは簡単に言うと、「すぐに」「もっと」「なぜなら」など、動詞や形容

売れる作家の全技術
Vol.23 物語のタイムテーブルは確認用として使いなさい

ストーリーを作るときに考えておかなくてはいけないことの1つに、物語のタ

売れる作家の全技術
Vol.22 人が読んで面白いと思う小説の条件とは

面白い小説とは何か、という問題は、世界中の小説家にとってもっとも難しい

売れる作家の全技術
Vol.21 お決まりパターンはデメリットではない

オリジナリティを出そうとすると、どうしても"お決まりパターン"を避けて

Fake/五十嵐貴久
Fake/五十嵐貴久

『Fake』は、読み終わった時の感動が強く、いまだに忘れられない作品の

→もっと見る

PAGE TOP ↑