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Vol.9 偏差値の高い新人賞を目指せ。

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以前から私も想像していたことではありますが、代弁するかのように大沢在昌さんがこの本の冒頭で、ずばり言い切ってくれました。

 

できるだけ、偏差値の高い新人賞からデビューすることを目指しましょう。(略)「偏差値が高い」とは、賞の出身者がデビュー後どれだけ活躍しているかということ、つまり、直木賞受賞者やベストセラー作家を多く出している賞を「偏差値の高い」賞だと私は考えています。(引用元:売れる作家の全技術/大沢在昌/角川書店)

 

新人賞で大賞を受賞した作家でも、世間に認知され、生き残っているのはごくわずか。たとえば5年間で1000人受賞者がいるとして、その中でたったの1人くらいなのだそうです。

この話、よくわかります。だって、多少なりとも小説好きを自負している私でも、世の中には知らない作家の方が圧倒的に多いんですから。本屋で棚をざっと眺めていても、9割以上が知らない作家だったりします。

 

どんなに偏差値の高い新人賞をとったとしても、ほとんどの人に知られることなく埋もれていく可能性がある。むしろ、その可能性のほうが高いというわけです。ということは、こうも考えられます。

大沢さんのいう、偏差値の低い新人賞をとったところで、自分の書いた作品が有名になれる可能性は低い。限りなく低い。それでは、私の”多くの人に読んでもらう”という目標が達成できません。読者1000人じゃあ少ない。できれば10万人、いや、100万人の人に読んでほしいんです。そのためには、偏差値の高い新人賞で大賞をもらうことが必要です。

 

大沢さんは具体的に、次のような新人賞が偏差値の高い新人賞だと言っています。

・江戸川乱歩賞(ミステリー系)
・日本ホラー小説大賞(ミステリー・ホラー系)
・松本清張賞(時代小説系)
・小説すばる新人賞(エンターテイメント系)

 

小説すばる新人賞は、最近では『桐島、部活やめるってよ』を輩出している賞ですね。

もともと気になっていた賞ではありましたが、大沢さんの後押しもあり、エンターテイメント系小説を書こうとしている私はこの賞を目指すことに決めました。目標が定まると、ますますやる気が湧いてきますね。

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Comment

  1. peruru より:

    以前ツイッターの方でフォローさせていただいていたペルル(peruru)です。こんにちは。お久しぶりです。
    印象的な方だったので、このサイトをリンクしておいてよかったです。
    ツイッターはやめちゃいましたが、執筆はまだまだ続けています。
    『売れる作家の全技術』私も持っています。
    これを一通り読んだ時は実は私、落ち込みました。
    「こんなに力量ない!」って。
    私は、ケータイ小説やっていますが(まだ載せてませんが…)
    公募も狙ってます。
    よろしければ、
    ブログに此処をリンクさせていただきたいです。(いいですか?ダメでも結構ですよ)
    では、また来ます。

    • 野鈴つづる より:

      コメントありがとうございます。
      この本には、時には厳しいこともたくさん書いてあるので、落ち込んでしまう気持ちもわかります。公募を狙っているとのことで、お互い楽しみながらがんばりましょう。

      ペルルさんのブログにリンクしていただけるとのこと、もちろん大歓迎です。今後とも、よろしくお願いします。

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