*

Vol.8 最低1000冊は読みなさい。

ad


私が新人賞に向けて書く小説にはミステリーの要素も入れたいと思っているのですが、さっそく、こんな厳しい言葉が出てきました。

 

「読んでないからパクリにならないもんね」という理屈は通用しません。読んでいないという時点で、もうアウトです。最低でも1000冊ぐらいは読んでからでないと、ミステリーの賞に応募することはできない。ミステリーは、基礎知識のない人間が書いてはいけないジャンルだということを知っておいてください。(引用元:売れる作家の全技術/大沢在昌/角川書店)

 

このことは自分でも薄々気がついてはいたことですし、別の雑誌か何かでも同様のことが書いてあったのを見たことがあります。これは小説の世界に限ったことではなく、芸術や音楽などの世界でも同じことですよね。知らない、ではすまされません。知らなかったことを証明することも難しい。知らない自分が、ただただ悪いのです。

 

そして、他人のアイデアを真似すること、もしくは意図せずアイデアが重なってしまうことは、新人賞を狙う自分自身にとってもよくない。なぜなら、審査員は当然そのことに気がついてしまうからです。

自分がものすごい優秀なアイデアを思いつく。けれど、実は既に誰かが発表していて、知らないのは自分だけ。審査員は、どんなに面白かったとしても、ネタがわかった時点で落選させる。当然です。パクリですから。作品を仕上げるためにそれまで何ヶ月もかけてきた努力は全て無駄だった、ということになりかねません。想像するだけでも、悲しい。これは本当にもったいないことですね。

 

ところで私は、ミステリーを1000冊も読んできたのでしょうか。おそらく読んでいないと思います。本、小説そのものであれば、これまでに数千冊は読んでいるはずですが、ミステリーだけに限ればきっとまだ500~700冊程度ではないでしょうか。足りない。もっと読まないといけない。

必読の有名作品も多少は読んできたつもりでいますが、まだまだカバーはしきれていない。もっともっと、積極的に数をこなしていかないとダメなんですね、ミステリーは。さっそく、図書館やブックオフを往復する日々が始まりそうです。

 

ad

関連記事

売れる作家の全技術

Vol.20 一人称で自分の能力がわかる

この本の中で最も多い指摘のひとつが、視点の乱れに関するものでした。特に、基本となる一人称の書き方につ

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.10 キャラクターがストーリーを作る。

ただの"読者"であった私にとって、とても衝撃的な記述がありました。   ストー

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.9 偏差値の高い新人賞を目指せ。

以前から私も想像していたことではありますが、代弁するかのように大沢在昌さんがこの本の冒頭で、ずばり言

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.11 魅力的なキャラクターの作り方

キャラクターの重要性は理解したとして、ではどのように作ればいいのか。これについても大沢さんは大胆にも

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.23 物語のタイムテーブルは確認用として使いなさい

ストーリーを作るときに考えておかなくてはいけないことの1つに、物語のタイムテーブルがあります。

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.24 副詞は使っていいのかダメなのか

副詞とは簡単に言うと、「すぐに」「もっと」「なぜなら」など、動詞や形容詞の前につけて修飾する言葉のこ

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.16 主人公に変化のない物語は人を動かさない

小説とは、人の心を動かしてこそ名作となりえます。では、小説で人の心を動かすとは、つまりどういうことな

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.17 甘いモノが嫌いな主人公は甘いモノを絶対に食べない

"暗黙の了解"というものは、どこの世界にでも存在するものです。もちろん、小説も例外ではありません。

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.15 人物描写で楽をしてはいけない

何も考えないと、やってしまいがちなこと。ああそうか、と思わず唸ってしまったアドバイスです。 &

記事を読む

売れる作家の全技術

Vol.12 新人賞には悪人が必要

簡単そうに見えて、でも実は難しいというアドバイスが出てきました。   いい人だ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ad

売れる作家の全技術
Vol.24 副詞は使っていいのかダメなのか

副詞とは簡単に言うと、「すぐに」「もっと」「なぜなら」など、動詞や形容

売れる作家の全技術
Vol.23 物語のタイムテーブルは確認用として使いなさい

ストーリーを作るときに考えておかなくてはいけないことの1つに、物語のタ

売れる作家の全技術
Vol.22 人が読んで面白いと思う小説の条件とは

面白い小説とは何か、という問題は、世界中の小説家にとってもっとも難しい

売れる作家の全技術
Vol.21 お決まりパターンはデメリットではない

オリジナリティを出そうとすると、どうしても"お決まりパターン"を避けて

Fake/五十嵐貴久
Fake/五十嵐貴久

『Fake』は、読み終わった時の感動が強く、いまだに忘れられない作品の

→もっと見る

PAGE TOP ↑